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最後まで涙が止まらなかった。「ラブレス」桜木紫乃著

ラブレス (新潮文庫)ラブレス (新潮文庫)
(2013/11/28)
桜木 紫乃

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恥ずかしながら、名前を知らず、

直木賞受賞した際の記者会見の映像で、

ゴールデンボンバーのファンと言っていたことで

お顔を記憶していました。


その時の作家と知ったのは、

この本を手にとって最初のページをめくった時に

写っていた桜木さんのお写真を見て、です。


ページを繰ると、一行目から、違いました。

行間から、気迫があふれてきます。

ページをめくる手がとまりません。

昭和時代の開拓時代の北海道の貧しさ、

高度成長期の昭和

そしてバブルが崩壊した平成。

その当時を背景に、ハギ、百合江、里美、小夜子、理恵の

5人の登場人物がくっきりと鮮明に描かれています。


特にハギの人生は、読んでいて辛かった・・。


夫 卯一の暴力に耐えつづけたハギ。

幸せとはかなり遠い貧しい生活を送っていました。


そして、卯一の死後は、きっと間違いなく息子の暴力で殺されてしまうと考えた

娘の百合江が母のハギを引き取ります。

お風呂に入れ、新しい服を着せます。

そのあと、孫の理恵から大福をもらいます。

それをハギは、大粒の涙を流しながら、

少ない歯で無我夢中で食べます。


その終わった後のシーンは、もう何とも言えません。

涙が止まりません。


ハギ、百合江、理恵の同居の中で、


ハギは、孫の理恵だけに、昔の話をします。


赤ちゃんのなくしたこと、

結婚する前、卯一に奥さんがいらっしゃったけれど、

それを奪うような形でハギと駆け落ちし、北海道へやってきたこととか。


あれだけ暴力を振るわれても、離婚せず、黙って耐えたのは、

一つは、故郷に戻れないことや

文字が読めない自分に生活能力がないことを知っていたこともあるけれど、

たぶん、ハギは、卯一に負い目があったのかなとも思いました。


自分と一緒にならなければ、北海道の開拓民にならなかったかもしれない。

卯一の人生ももっといいものだったかもしれない、と。



そして、

ラブレスの最初で、死の床にある百合江が

謎の位牌を手にしているのですが、

最後に畳みかけるように、謎解きがあります。

すべてをクリアにして終わります。


読み終えた後は、しばらく考え込んでしまいました。


どういったらいいのか、うまく言えないけれど、

これだけは言える。読んでよかった。


そして、私なりに、精一杯生きようと思う。

って、あれ、決意表明になってしまった(◎_◎;)


ラブレス」は、間違いなく、

私にとって、今年1番の小説です。
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tag : 桜木紫乃 ラブレス

2014-09-24 : 読書 : コメント : 0 :
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